3/14-3/19まで来年度の予算を審議する予算特別委員会の質疑が行われました。
先ずは、3/14に質疑が行われました市立病院事業会計から報告します。
市立病院は、平成18年度に医師が大量退職する事態となり、現在、経営再建に向けた取り組みの途上にあります。
この2月に、平成20年度から平成22年度までの3ヶ年を計画期間とする「江別市立病院経営健全化計画」が策定され、平成20年度予算はこの経営健全化計画に基づいたものとなっています。
経営健全化計画では、「医療体制の整備」、「医療の質と信頼の向上」、「地域医療支援の充実」、「経営状況の改善」の4つが基本目標として掲げられています。
「医療体制の整備」では、医師の確保が重要な取り組みとなります。H20年度では、総合診療内科医の2名増員と後期研修医の2名確保が予定されております。H21年度以降についても次のような目標を掲げておりますが、こちらは今後の取り組みということになります。
H21年度 消化器専門医の3名増員
H21年度 循環器専門医を3名確保
H21年度 産婦人科医を3名確保
H22年度 外科医師、耳鼻咽喉科医師の各々1名増員
H22年度 前期研修医4名、後期研修医2名の確保
「医療の質と信頼の向上」では、H20年度の取り組みとして、質の高い医療の提供のために、第三者機関である財団法人日本医療機能評価機構が実施している病院機能評価 Ver5.0の取得、緩和ケアサポートチームの立ち上げなどが目標として掲げられています。
「地域医療支援の充実」では、地域医療機関との連携、紹介患者の受け入れの拡充、市民へのPRなどの他、総合診療内科医が集まりつつある病院として他病院への医師の派遣にも取り組むことを目標としています。
「経営状況の改善」としては、医療体制を整えることによって、閉鎖している2病棟について、H20年度に1病棟を再開、H21年度にもう1病棟を再開させることを目標にしています。
病棟を再開することにより、一般病床の利用率をH20年度に70.1%、H22年度に86.8%とし、その結果として、H22年度に経常利益を出すことが目標となります。
また、この10月からは24時間の院内保育をスタートすることにより、医療スタッフ確保のための環境整備を行います。
経常損益と不良債務(資金不足額)の今後の推移予定
H20年度 約6.5億円の赤字、約4.5億円の不良債務
H21年度 約3.7億円の赤字、約6.2億円の不良債務
H22年度 約4千万円の黒字、約4.8億円の不良債務
以上のように、目標数値を掲げた3ヶ年の経営健全化計画が策定されましたが、スタートのH20年度は大変重要な年となります。
昨年、総務省から示された公立病院改革ガイドラインによると、一般病床利用率が三年連続で70%を切ると、病床数削減または診療所化という機能縮小を求められることになっています。
江別市立病院は医師不足による病棟閉鎖の影響によって、H18年度とH19年度の病床利用率が70%を切っており、H20年度に1病棟を再開することによって病床利用率70.1%の目標を達成しないと、このガイドラインの基準に達してしまうことになります。
従って、病床利用率70.1%の達成が非常に重要な目標と言えるわけです。
尚、H19年度の病院決算見通しは約11億5千万円の赤字、不良債務(資金不足額)が約10億円となります。ほぼ当初の予定通りの数値となっておりますが、年度後半になって徐々に診療収益が上向きつつあります。
このうち、不良債務については、自治体財政健全化法により江別市の連結実質赤字に含まれることになるため、毎年積み上がっていくことは避けなければならないものです。
ただし、H20年度に限りH19年度に発生した不良債務を長期債務に振り返られる形となるため、経営健全化計画の目標通りに進めば、不良債務は最大約6.2億円程度に抑えられる予定です。
予算特別委員会(病院事業会計)
予算決算