2025年(R7年)3月の予算決算常任委員会(R7年度市立病院予算審査)

3/7の予算決算常任委員会において、市立病院のR7年度予算が審査され、3/14には理事者質疑も行われましたので、状況を整理しておきたいと思います。
 
〇R6年度の状況
R6年度はR6-10年度を計画期間とする経営強化プランの初年度であり、2.8億円の赤字となる計画でしたが、8.6億円まで赤字が拡大する見込みとなっています。
赤字幅拡大の要因は、もともと達成が難しい目標を立てていたことによる計画対比での収益減少や、人事院勧告準拠の給与費の増額による支出増加のためです。
一般病床(稼働病床224床)の病床利用率は、67.3%の見込みであり、過去3年の平均67.5%と大きく変わっておりません。現状の診療体制では、今以上に患者数を大きく増やし、更なる収益をあげることは難しいことが伺えます。
一般会計からの繰入金は15億円を予定していたものが、収支不足の拡大などにより16.1億円まで拡大し過去最大となっています。
過去3カ年はコロナ補助金のおかげで、資金繰りに問題は生じておりませんでしたが、R6年度は資金繰りのために借り入れている年度末一時借入金残高が21億円に達し、R7年度当初に資金ショートに陥る可能性があるため、一般会計から4億円を借り入れることとなりました。一般会計からの借入金残高は累計で25億円まで拡大してしまっています。
 
〇R7年度予算
経営強化プランで目指していた収支均衡の達成に向けて抜本的対策を見いだせていない状況であり、病院経営は非常に厳しい状況に陥っています。
今後の見通しが非常に厳しくなったことを受けて、R7年度中に、外部委員会である経営評価委員会の中に専門委員会をつくって議論を行い、経営評価プランの見直しを行うこととなっています。
医療機能と病床規模の最適化が改定方針の一つにあげられており、病床削減・診療科再編成についても検討が行われる予定です。
R7年度の計画上の病床利用率は68.8%、赤字額7.4億円、一般会計繰入額17.2億円、年度末一時借入金残高26億円となっています。病床利用率については、達成のできない計画値を取りやめR6年度実績を反映したものとなっています。そのため当初予算から大きな赤字額を見込んでいます。収支不足の拡大が続くため、一般会計繰入金も増加しています。
R7年度も資金ショートへの対応が必要となりますが、国の制度として資金繰りのための病院事業債(経営改善事業)の発行がR7-9年度に認められることとなっており、一般会計からの貸し付けではなく、病院事業債が利用される予定です。
尚、国のR6年度補正予算で病床数適正化支援事業という病床削減への補助金のメニューが創設されたため、経営強化プランの見直しを待たずに、現在休床中の70床については削減を行う予定です。
 

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