2021年(R3年)3月の予算決算常任委員会(R3年度市立病院予算)

3/11の予算決算常任委員会において、市立病院のR3年度予算が審査されましたので、状況を整理しておきたいと思います。
〇R2年度の状況
R2年度は経営再建に向けた3年間の集中改革期間の初年度ということで、R1年度までの楽観的な見込みによる予算策定を取り止め、各診療科毎に確度を高めた目標値を設定して予算を策定したということになっておりました。
しかしながら、新型コロナウイルスの影響もあり、R2年度上半期の診療収益の実績値は計画比17.3%のマイナスとなり、資金不足に対応するため、その後の補正予算において新型コロナの影響を受けた公営企業が特例的に発行することを認められた特別減収対策企業債を発行することになりました。当初予算通りに収益が上がらず資金不足に陥るの状況は3年連続です。
その後、下半期に入り全道的に新型コロナの患者数が増えたことにより、札幌の病院で救急患者の受け入れが難しくなったため、市立病院での救急受入を増やすなどの対応を取ったことなどにより、入院に関しては当初計画には届かないものの比較的堅調な診療収益をあげつつあります。
また、新型コロナの入院患者の受け入れによる補助金やPCR検査の受託料収入など、新型コロナ関連による収益増加要因も2.4億円と計算されています。
これらの結果により、R2年度の純損失の見込みは、当初予算では5.3億円でしたが、1月実績までを反映した年間見込みでは7.3億円に拡大し、資金不足解消のための特別減収対策企業債の発行額は6.1億円となる予定です。
 
〇R3年度予算
集中改革期間の2年目ということで、1年目に達成できなかった収支改善を一気に挽回するという予算になっています。
診療収益の計画値はR2年度の当初予算の計画値とほぼ同額の51.5億円であり、R2年度実績見込からは15%の増、収益の改善したR2年度下半期見込からは9%の増になります。
常勤医の増加はR3年3月の1名に留まるものの、大学等からの非常勤医師の派遣数が増える予定となっており、救急の受け入れを更に拡大することなどで計画値を達成したいとしています。
予算書上はR3年度の純損失見込みは1.3億円となっており、資金不足は発生しないと見込まれています。
〇予算の修正案
今回、予算に計上されている医師確保対策特別引当金の会計処理の手法が、公営会計基準に合致せず不適切である可能性が高いため、予算の修正案を提出しました。残念ながら修正案は可決されませんでしたが、修正案の提出者として提案理由の説明を行い、他の委員から質疑を受けるという初めての経験をさせて頂きました。
 

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